1955年にナナ&ヨルゲン・ディッツェルがデザインしました、Child's chair model.115です。円形の笠木(背もたれ)に丸みを帯びたフレームと、ころんと可愛らしいフォルムでありながら華美な装飾のないシンプルさで、ダイニングで他の椅子と合わせてもスッと馴染むことと思います。フットレストは2段階調節、そして取り外した状態でも使用可能と、成長に合わせてご使用いただけます。
デンマークを代表する女性デザイナーであるナナ・ディッツェルは、長女、続いて双子を出産し、子どものための家具も多数デザインしました。このハイチェアは歴史に残る名作と言われるほどに人気も高く、その後デンマークKvist社などで復刻品が出されるほどでした(こちらはオリジナルです)。その中でもこちらはとりわけ希少なチーク材を用いたもので、美しく経年変化した木部の色味や全体が醸し出すその佇まいなど見応えも十分です。本体裏面にはコペンハーゲンにある老舗インテリアショップIllums bologhusの古いプレートが残っており、当時販売されていたようです。
丁寧な修復を行いまして、良好な状態です。小キズや修理箇所などございますが、メンテナンスされながら半世紀以上も大切に受け継がれてきたチェアで、まだまだ十分ご使用いただけます。新品からは出し得ない趣きを含めてご使用いただき、また次の世代へと引き継いで頂けたらと思います。詳しくは画像にてご確認ください。