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【北欧だより】グルントヴィ教会へ
2014年9月10日
光の降り注ぐ教会、美しい。
昨日の午前中で、買い付けの全日程が終了〜。宿へと戻る前にずっと行きたかった、コペンハーゲンの端にあるグルントヴィ教会へ寄りました。遠くからでも目に付く、パイプオルガンの形を模した特徴的な外観。
ここはデンマークの啓蒙者であり、賛美歌を作曲したグルントヴィを記念して建てられた教会。1913年にイェンセン・クリントがコンペを勝ち抜き、第一次世界大戦終了後の1921年に工事開始、1927年の彼の死後は息子のコーア・クリントに引き継がれて1940年にやっと完成となりました。そう色々なデザイナー紹介の文章にもたびたびでてくる、あの”デンマーク近代家具の父”コーア・クリントです!
振り返ると4,052本ものパイプのある北欧最大級というパイプオルガンが!しばらくすると突然演奏が始まり、教会いっぱいに反響する美しい音色に包まれました。普段は演奏会の時などしか演奏されないようで、偶然練習していたのを聞くことができたという幸運に恵まれたようです。。
何か催し物があるのか、祭壇には秋の収穫にちなんだ飾り付けが施されていました。建物全体はデンマークでは一般的な黄色いレンガにて造られています。
至る所にフラワーアレンジメント。可愛らしい。
後ろに聖書を入れる棚がついているチャーチチェアはもちろんコーア・クリントのデザイン。明るいビーチ材にペーパーコードの座面のチェアが、教会の雰囲気を明るく牧歌的にしてくれているようです。
先ほどの大きなパイプオルガンとこのシャンデリアは、コーア・クリントの息子のEsbenの設計。何と親子3代渡ってバトンタッチしていたのですね。
後ろ姿も特徴的。周りの建物もすべてイェンセン・クリントがデザインしており、教会を含む一帯の景観が揃っていてとても綺麗でした。今度は演奏会の時にでも再度訪れたいなぁと思うほど、とても魅力的な教会でした。
買い付けは終了といえど、書類の作成やコンテナ積み込みなどで今日ももちろん仕事。ブログでは買い付けの様子ではなく北欧の日常や文化をお伝えしようと思っているので、こうして時間を見つけてはあちこち出掛けているのですが、基本的には日曜日を除いてぎっしりの予定で動いています。今日は夕方から休めるように、頑張って働きます!