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【北欧だより・おまけ】オラファー・エリアソン『Riverbed,2014』
2014年9月14日
祖国デンマークのルイジアナ美術館にて!
一昨日帰国しまして、すぐにお客様への対応をさせていただいております。と...あれこれと追われていて手の着かなかった最後の北欧だよりを、やっと書くことができました〜。
ということで時間を少しもどしまして、デンマーク最終日にルイジアナ美術館にて始まったオラファーの展覧会へと行ってきました。光などの自然現象をモチーフとしたサイトスペシフィックな作品が多い現代アーティストのオラファー・エリアソン、今回はどんな仕掛けが待っているのかと予備知識なしに廊下を進んでいきました(ルイジアナはほとんどの展示室が撮影可です)。
な、なんとホワイトキューブの空間には河原!? 左右に分かれた回遊式の空間の広がるルイジアナ美術館は、大きな芝生や海に囲まれた自然と一体となった建物が特徴。そんな南展示室全てに石や砂利を敷き詰めて空間全体に傾斜を付け、水が流れています。
内部と外部の自然がクロスするような、違和感のある自然。そんなことを考えている横で子供たちは石で遊び始め、大人たちは狐につままれたようで笑いがこみ上げてくるようでした。私たちはどこにいるのだろう?
常設展のある北側の展示室にあったのがもうひとつの『Model room』。数々の模型が一堂に会した圧巻の展示、まるで彼の頭の中をのぞいているよう。自然や光をテーマとしている作品を見せてくれる、その過程ではこんな緻密な計算がなされているかと思うと気が遠くなりました。小さい子供たちもワクワクするような、おもちゃ箱のような展示方法も素敵。全く異なった2種類の展示を観ることができる、なんとも贅沢な内容でした。
金沢21世紀美術館の展覧会を行き逃したので、原美術館以来のオラファーの個展。まさか祖国であるデンマークで、そしてお気に入りのルイジアナ美術館にて見られるなんて思いもしませんでした。こちらはちょうど始まったばかりで来年1月4日までの開催です。