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【北欧だより⑦】Finn Juhls Hus
2015年9月16日
そしてオードロップゴー美術館の傍に建つ、フィンユール邸へ!
美術館の入場料のみで、こちらも見学可能。今までは内部撮影不可だったはずなのに、受付の方曰く新館以外の撮影はOKということで、しっかりと記録してきました!
家の横のアプローチを抜けて裏に回ると、鮮やかな青色をした入り口が見えてきます。建物は2つのウイングからなっていて、鳥のさえずりの聴こえるひっそりとした雑木林に囲まれていました。
入り口を入りすぐのガーデンルームには、括り付けのベンチとJapan chair、ここで客人を迎えたのでしょうか。。窓の先のウッドデッキへの連続性が素晴らしい〜。
左に進むと、ワーキングスペース&リビング。
デスクの上にはラウリッツェンのペンダントランプ。今Salutで販売しているのとおそらく同じ大きさですが(サイズは幾つかあります)、天高があるからか大きく見えませんね。。デスクに合わせたのは、NV46。
ワーキングスペースの横はリビング。家具職人ニルス・ヴォッターによるNV44にNV45…ため息しかでません。建築家として学び、その後14年もの間ラウリッツェンの事務所で勤務をしていたフィン・ユール。そんな彼は建築が最優先事項ではなく、家具や調度品を含めた統一性を重んじたと言います。
暖炉のそばには2人掛ソファ、The Poet。その上にはVilhelm Lundstromの描いたフィン・ユール生涯のパートナー、ハンネさんの肖像画。
そしてポエトに対面して置かれているのが、THe Chieftain Chair。インテリアも全て含まれた状態で美術館に寄贈されたということもあり、生活感がそこかしこに感じられ、彼らの暮らしぶりを想像しながら見て回りました〜。
ガーデンルーム横の階段4段を上るとダイニングルーム。ここではEgyptian Chairが。
横には機能的なキッチンが付いています。
洗面所や小部屋のある廊下をぬけると…。
寝室と、増築された暖炉&ワーキングスペース。
可愛らしいベッド。脇に置かれた照明や小物にも触れたいのですが、(ただでさえ長いのに)さらに時間がかかりそうなのでまたの機会に詳しくお伝えしますね。
コントラストの吊り下がったワークスペース、NV48とベンチソファが贅沢にも机を囲んでいます。こんな場所で打ち合わせをしたら、私でももっと良い案が頭から出てくるかしら。。
暖炉の傍にはErik Thommesenの木彫。ハンナさんの自画像を描いたランドストロームを始め、フィン・ユール邸には同時代のデンマークの巨匠の作品が、ごくさり気なく置かれています。アートは身構えるものでなく、生活に彩りを与えてくれるものなのですよね。
半日の休みだったのであくせくせずに一箇所で過ごしたのですが、新館、旧館、フィン・ユール邸と、ここだけで小さな旅をしたような心持になる時間を過ごすことができました。ウィークエンドのみの開館ですが、デンマークにお越しの際は、お時間が合うのなら是非!