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【北欧だより・ART】Faaborg Museum
2019年5月31日
珍しく一日中晴れたある日。次のアポイントまでに時間が空いたので、立ち寄れる距離にあった美術館に行くことにしました。
ここは小さな港町にある私設美術館。以前この門の前まで来たものの、臨時休業だったことがあり…念願の訪問です。
レ・クリントのペンダントが吊り下がったレセプション、受付の方は通称”パイナップル”って呼んでいるわ〜と話していました。
そしていざ。
20世紀初頭にこの場所を愛したアーティスト達のコロニーがあり、この美術館ではそんな画家達の作品をみることができます。まずお出迎えしてくれたのは、Kai Nielsenの彫刻、以前訪れた Ny Carlsberg 美術館のウインターガーデンにある噴水も手がけたデンマークを代表するアーティストの一人です。
彼が創設者であり、アーティストのパトロンであった Mads Rasmussen。缶詰工場で財を成した彼は、コペンハーゲンに居を移したあとも、故郷のFaaborgを愛して芸術家達を育てていったのです。
トップライトからの光が眩しいまでの展示室。目の前に飾られているのはこの美術館の落成式の様子なのだそう。ファーボーと聞いて家具好きの方ならピンときたでしょう…そう、コーア・クリントのファーボー・チェアは、この美術館のためにデザインされました。
建築を学んだ若きクリント青年は、恩師のCarl Petersenから声をかけられてこの美術館の設計を手伝うことになりました。その際デザインしたものの1つがこのチェア。イギリスのチッペンデール様式を時代にあったモダンなものへと消化(リ・デザイン)した、いわばデンマーク家具においてのエポックメイキング的な作品なのです。
この時に彼の提唱した「リ・デザイン」はさらに10年後、自身が教授となりデンマーク王立アカデミーに新設された家具学科において、弟子であるオーレ・ヴァンシャーやボーエ・モーエンセンに受け継がれていくことになりました。好きな絵の前に自由に移動させることができるように、座面と側面部分を籐編みにすることで軽さを出しました。美しいなぁ。。
右側の絵は青い部屋に展示されていた(5枚前の写真です)彫刻を作っている様子をPeter Hansenが描いたもの。完成した重々しい彫刻と比べると、和気あいあいとした様子が見て取れますね。
小ぶりではあるものの、絵に至るストーリーも楽しくて、じっくりと見るには時間が足りません。。
壁面のペイントは、画家 Peter Hansenが担当したのとのこと。
次の仕事へのアポイント時間を考えつつ、カフェにて休憩。
と…せっかくの気持ちの良い昼下がりなので、裏庭でいただくことにしました。
紅茶はもちろんA.C.Perch'sの香り高きもの、久しぶりのケーキは2人でシェアすることにしました。
これが裏側から見た建物、色鮮やかな外壁と手入れされた庭が素晴らしい。。時間いっぱいまでゆっくりしました〜。
おまけ。当時の様子を保存している部屋の様子。見慣れぬこのソファも、コーア・クリント のデザインです。