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【北欧だより・ART】National gallery of Denmark

2019年6月 5日

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ルイジアナ美術館を後にして、海沿いを南下します。

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途中には高級サマーハウス群があったり…

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自身も亡くなるまで住んでいた、アルネ・ヤコブセン設計のスーホルム集合住宅の前を通過したりして…

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もうひとつ気になる展覧会を開催している、中心部にあるコペンハーゲン国立美術館に到着。

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1896年開館と歴史ある美術館ですが(日本では明治時代!)1998年の大規模改装を終え、外観のネオルネッサンス様式からは想像のつかない明るくモダンな空間が待っていました。

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2階の展示室はそれぞれヨーロッパ美術、フランス美術、デンマーク国内の美術と別れて展示されています。

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ヨーロッパ美術はイタリア・ルネサンス期からレンブラントを中心とするオランダ絵画など古典絵画を網羅。この美術館は王室のコレクションを市民にも公開しようという思いから開館した美術館のため、こんなにも充実したコレクションなのでしょうね。すごいものです(館内はすべて撮影可能でした)。。

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この日人気が高く感じたのはフランス美術の展示室で、モディリアーニやドランなど20世紀近代絵画が充実していました。フランス絵画は大量な寄贈によるものだそうで、だからこそこんなにも大作ぞろいなのでしょうか!

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特に多く感じたのはマティスの作品、展示室ひとつを絵画・彫刻で占めるほど。

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そしてデンマーク美術は絶対君主制の時代から始まり、19世紀の黄金期へ。部屋の真ん中に置かれているのがYチェアというのが、デンマークらしいです。

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今回の訪問の目的のひとつだった開催中の企画展は「There I belong.Hammershoi by Elmgreen &Dragset」。デンマークを代表する近代画家のハンマースホイに触発された現代アーティストの作品を同時に展示するという、なかなか興味深い展示です。

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彼の作品の根底を掘り下げつつの、斬新な新解釈。

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そして旧館の外観を残しつつ、この間の広場を挟んで増設された新館へ。公園を望むガラス窓&ガラス天井と開けた空間で、天井からはイサム・ノグチのAKARIが群をなしています。まるで建築中かと思われる彫刻作品の土台やスツールのラフな作り…改装後の東京都現代美術館を思い出させ、世界の美術館での流行りなのでしょうかね。

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新館にはデンマーク近代美術や映像作品などインスタレーションを中心に展示しています。中央に鎮座するのはサルトの大作などで…

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そのほか天高のある広い展示室をゆったりと使った、見ごたえたっぷりの内容となっています。

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見終えた後は館内のカフェテリアにて休憩。

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お客様の引けたところをパチリ。ナナ・ディッツェルのスツールやFDBのチェア、そして天井にはここでもAKARIと、モダンな内装〜。日本では1日1館をじっくり観るのがほとんどですが、こちらで見たい企画展があると、これを逃すともう観ることができないとの思いから、ついついこんなスケジュールとなってしまいました。。頭をフル回転させた程よい疲労感で、お茶を片手にあれこれ話に花が咲くのでした。

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