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【ART】Olafur Eliasson ときに川は橋となる @東京都現代美術館

2020年6月17日

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3月より休館と東京都現代美術館が、3ヶ月の休館を経て再スタート。3月14日から始まる予定だったオラファー・エリアソンの展覧会も、それに合わせて3ヶ月遅れでスタート。昨年から楽しみにしていたものの、もしや幻の展覧会となってしまうのかと心配していたのですが、無事に始まってよかった〜。

 

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美術館も少しずつ始まっており、私たちも4ヶ月ぶりの美術館。。この期間で実感したのは、芸術・音楽などは ”心の栄養” に必要不可欠なものだなぁということ。

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感染予防対策もしっかりされていて、車で来館した私たちも駐車場入り口にてしっかり検温。平日の昼間はさほど人も多くなく、ソーシャルディスタンスを確保しながら安心して観ることができました(混雑状況によって、入場制限もしているのだそう)。

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地下へ下り、いざ会場へ(会場内は撮影可能です)。オラファーはアイスランド系のデンマーク人で、光や水、風といった自然現象を用いたインスタレーション作品を多く手がけるアーティスト。2005年に原美術館で開催された日本での初個展を訪れて以来、魅了されているアーティストのひとりです。

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「あなたの移ろう氷河の形態学(過去)」入り口にはご挨拶がわりの3枚、予備知識なしで観ると、淡く自然を感じる美しい抽象画なのですが…これはグリーンランドの氷河の氷を紙に置き、顔料と混ざり合うことで作り出された作品なのです。

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「クリティカルゾーンの記憶」。こちらも一見、緻密に描かれたどこかの地図を描いたドローイングだと思ったのですが…彼のテーマでもある ”アートを介したサステナブルな世界への実現” に基づいた作品。今展覧会の作品の多くは二酸化炭素排出を減らすため、スタジオのあるドイツ・ベルリンから日本まで鉄道と船で運ばれました。その輸送中の過程を、作品を梱包した箱に取り付けた簡易装置によって描いたもの。

小難しい説明などなくともアート作品として心揺さぶられるものなのに、作品に対しての知識を頭に入れると、そこからさらに自然に対する"気付き" を得られるのが素晴らしい。

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「太陽の中心への探査」ゆるりと動く多面体から放出される屈折した光が部屋全体に模様を描き、まるで万華鏡の中に迷い込んだよう。ただ ただ綺麗で、周りの鑑賞者たちも息を飲んで眺めています。。

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中心にある大きな光と小さな光。美術館屋上に設置されたソーラー装置によって動くこの作品、彼のスタジオに100人を超えるスタッフの中に建築家や科学者など様々な専門家がいるからこその作品なのでしょうね。

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「あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること」部屋に置かれているのはライトのみ、作品はそこを通る自分自身なのです。自分のアクションで未来が変わり新たな発見があったり、他と交わったりの偶然の連続…なんて考えなくとも単に楽しく、ワイワイと体を動かしているのが楽しいインスタレーションでした。

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「サステナビリティの研究室」エリアソンのスタジオの一部を再現。野菜クズが顔料になったり、様々な鉱石、新しい素材などがテーブルの上に所狭しと並んでいます。ワクワク。

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その一角にある丸いブースの中を覗いている人がいたので、並んで待つと…

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!!!

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「ときに川は橋となる」中心には水が張られた大きなシャーレ、そこに12のスポットライトがあたり、頭上の円形スクリーンにイメージが映し出されます。この展覧会のために作られた新作であり、展覧会のタイトルにもなっています。

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揺らめく水面は、いつしか…

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凪いだ状態に。形を持たない水がいつしか満月のようなまんまるに。変化し続ける世界の中でも、形を持たない川も状況次第では橋となるのでしょうか。。

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「溶ける氷河のシリーズ」。1999年(左)と2019年(右)に撮影したアイスランドの氷河。気候変動による氷河の後退を、人間による自然破壊の一端を、この30点で突きつけられます。展示作品の大半が動きを伴うインスタレーションなので、作品と対峙することでモチーフに関連した自然についてを頭の中に蓄積していたようで、最後の部屋で突きつけられた現実に大きく心を揺さぶられるのでした。。

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会場を後にしながら、頭の中を整理。。

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この前に見た彼の展覧会は2014年にデンマークにある美術館 ”ルイジアナ美術館”にて2014年に行われたもの。一貫したテーマを提示してくれる彼の思いを受けて、小さなことからでも地球のために変わらなかればと思うのでした。

【東京都現代美術館】東京都江東区三好4-1-1

 

カテゴリー:ART&CULTURE

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