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【ART】石元泰博写真展 伝統と近代 @東京オペラシティ
2020年12月 3日
ランチの後は東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の写真家・石元さんの生誕100年を記念した展覧会へ。会期中の前半は予約制だったのですが、後半は予約必須ではなくなっています。特にこの日は平日だったこともあり、ゆったりと見ることができました。
【今展覧会のチラシ・オモテ面】
セルフポートレートの写真を用いたとてもスタイリッシュなチラシ。石元さんと聞いて真っ先に思い浮かぶのはモダニズム建築を撮影した建築写真。大好きな丹下建築はもとより、内藤廣氏の牧野富太郎記念館の写真があまりに凄すぎて、実際に建物を見てみたいと高知にまで足を運んだほど。それほどのインパクトを与えてくれます。
【今展覧会チラシ・ウラ面】
そして同じくらいのインパクトがあったのは彼の撮影した桂離宮。学生時代だったか…若かりし我々2人は神保町の古本街でウォルター・グロピウス著「KATSURA」に出会いました。この本の桂離宮の撮影を担当したのが石元さんで、ペラペラとページをめくるたびに伝統建築でありながらそのグラフィカルな切り取り方に衝撃を受けたものです(もちろんすぐに見学予約をして、京都に足を運んだのでした)。
展覧会は彼の作家活動の前半に焦点を当てたもので、シカゴのニューバウハウス在学中の作品やシカゴの都市の様子を撮った作品からスタート(館内は決められた場所のみで撮影が可能でした)。
「モダニズム建築」「桂離宮」シリーズを除いて、いちばん心に響いたのは「ポートレート」シリーズ(3シリーズとも撮影不可でした)で、三島由紀夫や四谷シモンなど芸術家のポートレート。レンズを射抜くような視線や、反対に若かりし頃の穏やかな表情だったりとにかく面白かったのです。
こちらは初めて見た「両界曼荼羅」シリーズ。
同時に開催された東京都写真美術館の方は中盤から晩年をフォーカスしたものということで、オペラシティの前半を見てから行こうと思っていたのですが…開催時期がずれていて少し前に終了してしまったことが発覚。無念です。。
【東京オペラシティ アートギャラリー】東京都新宿区西新宿3-20-2