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【初冬さんぽ】湯河原惣湯 Books and Retreat

2021年12月15日

IMGP5773.JPG淡い水色の冬らしい青空の広がる休日、あちこち出かけず一か所でゆっくりのんびり過ごすことにしました。

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休みが取れるのは週に一回が精一杯なので、気分転換にと一時間少々の場所へ日帰りドライブすることが多いですね。

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海岸道を走らせて到着したのは箱根の手前にある湯河原へ。

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本日の目的地は、温泉街の中にある万葉公園内に8月に誕生した日帰り入浴施設「湯河原惣湯Books and Retreat」。赤い橋を渡った先に見えた建物は施設内の2棟のうちのひとつで、カフェとコワーキングスペース「玄関テラス」です。

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カフェも気になりつつも私たちは万葉公園内をさらに先に進みまして…

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心地よい川のせせらぎを 聞きながら…と思っていたら滝が!

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どんどん進み…

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途中に散りぎわの紅葉の艶やかな姿を見せてもらい…

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もう1棟の”惣湯テラス”に到着。天気が良かったこともあり、ここまでも本当に気持ちの良い散策でした〜。

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こちらは万葉公園内にあった足湯施設「独歩の湯」をリノベーションして建てられた日帰り温泉施設で、事前予約制(人数制限あり)・中学生以上の利用ということで、混雑なく落ち着いた空気が漂っています。

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館内着に着替えて向かったのは、建物の中心にあるフリードリンクの置かれたダイニング。

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さらにそこから一度公園へ出て、少し進んだところにある男女別の貸切露天風呂”奥の湯”へ向かいます。

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ここは空いていれば自由に入ることができる気軽さが嬉しく、冬の朝の張り詰めた空気の中で源泉掛け流しに贅沢な湯に浸かります。。

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”奥の湯”の先には小ぶりな小屋”奥のテラス”があり、先客がいた際の待合いや湯冷し場所となっているのかしら。ここには私たちも憧れるデンマーク家具、ポール・ケアホルムのイージーチェアPK22が並んでいました。

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”惣湯テラス”への帰り道。モルタルの通路に落ち葉が自然に転写されたようで、自然の作り出した模様とは思えないほど美しいものでした。

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そしてダイニングに戻りランチをいただきます。入館料は食事付きと食事なしを選ぶことができ、いずれも(一部を除いて)フリードリンクとなっています。

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まず献立表とお茶が出され、

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月替わりの献立は御膳でやってきました〜。盛られているのは以前京都でいただいた鉄鉢料理で使用されているものと同じ、ぷっくりと丸い漆塗りの椀”応量器”ですね!これは素敵。。

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「ちりめんじゃこ 牛蒡 春菊 ご飯」土地で採れたものを載せた美味しいご飯。

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「里芋 辛子 味噌汁」揚げた里芋からコクが出てますね〜。半分を金時人参にして合わせているのが面白い。

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「自家製飛竜頭」ホフッと軽やかな飛竜頭は、おろし立ての本ワサビと焼き塩にていただきます。豆腐ものが大好物な私としては、これはたまらなく贅沢な一品です。

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「真鯛 聖護院大根 炊き合わせ」白髪ネギと柚子の皮、そして出汁のきいたあんを絡めて、お隣・小田原の早川漁港で獲れた真鯛をいただきます。この鯛の身の厚いことといったら!

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「ほうれん草 しめじ 干し柿 胡麻和え」「香の物」副菜も抜かりなく。まるで梨のようなシャクシャクとした食感の右上の香の物が何か分からず伺うと、ヤーコンの糠漬けとのこと。時折道の駅などで見かけるヤーコン、今度見つけたら試してみよう。

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「甘味」パリパリの最中の皮に挟まれたのは餡とキャラメルアイスの絶妙コンビ。

日帰り温泉の食事と気軽に考えていたら、予想外の手の込んだ愛情こもった料理が出てきて、2人して「!!!」と声に出さずに驚きながらいただいたのでした。

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食後は階上にあるライブラリーへ。そういえば館内のサインやピクトグラムはいずれもごく控えめだったことが印象に残りました。建物は既存のモルタルを生かしたリノベーションで、その他外壁には焼き杉が用いられていたり、テーブルや椅子はブラック、館内着も館内バッグもブラックと、中にいる人も含めてそのほとんどがモノトーンの世界。この視覚的に強いものがないことで、取り囲む緑や水音へ自然に注意が向いて心からリラックスできたように思いました。

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広い部屋の中心には平置きされた書籍がずらり。建物のリノベーションを担当したのはどなただろうと調べたら、香川県にある仏生山温泉を手がけた岡昇平さんだと知って合点がいきました。数年前に行った直島&高松旅行で寄りたかった日帰り温泉で(うどん巡りのルートと睨めっこして断念しました…)、モダンなのに温かみを感じるところがこの惣湯にも通じるように思いました。これはいつか仏生山温泉にも行かねば。。

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衣食住とさまざまな本を取り揃えている素敵な選書、特に建築関係や料理関係のものが多いのが嬉しい。。

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お供はダイニングにあったフリードリンクの珈琲を持ってきました。真鶴・鎌倉・山口県にあるコーヒーショップ3店の異なるブレンドのドリップパックが3種類揃っていて、パッケージも可愛らしい。。

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お腹が落ち着くまでは静かに読書タイム。

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そしてメインのお風呂へ。

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”女湯” の文字もごく控えめ。。

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ちょうど誰もいなかったので、一枚だけパチリ。竹細工のカゴが素敵。。

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こちらも入浴前に一枚パチリ、正方形の浴槽は所々に仕切りのように区切られているので、数人がかち合ってもパーソナルスペースを確保できそう。高温泉なので加水で適温にしていますが、こちらも加温・循環なしの掛け流しと新鮮で贅沢なお湯です。

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湯上がりには湯河原で採れた青島みかん100%のみかんジュースをいただきました。プハ〜。

またひとつ新たな魅力が増えた湯河原、来年の状況次第ではありますが…梅の時期に幕山公園とセットで再訪できたらと願っています。。

【湯河原惣湯Books and Retreat】神奈川県足柄下郡湯河原町宮上566

カテゴリー:さんぽ

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