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【ART】軽井沢千住博美術館 / Waterfall on Colors
2022年9月 8日
アトリエ山荘見学の際に、いつか行きたいと思っていた千住博美術館へ立ち寄ることができました。
駐車場に車を停めて、鋭角な建物が印象的なカフェスペース横を通って美術館入り口を探します。
美術館名の上にスリットが空いていると思ったら、このフラットに伸びる線こそが美術館のVI(ビジュアルアイデンティティ=ロゴ)なのだとか。デザインしたのはミナペルホネンや青森県立美術館などのアートディレクションなども手がけた菊地敦己さんと知り、ニュートラルなのに印象的なサインはそれだからか!と納得したのでした。
美術館をぐるりと取り囲んでいるのは、150種類以上の色とりどりの草花で彩られたカラーリーフガーデン。一言で緑といっても深緑や黄色、銀青色、白緑と、それはそれは色とりどりの緑ですね。
2011年の開館当初に雑誌か何かで拝見した画像ではまだ植えられて間もない小さな植栽でしたが、それから10年を経てスクスク育った草木は圧倒されるほどのボリュームに成長していました。
ふと見ると葉の落ちた枝垂れ桜、春になるとこの緑のグラデーションの中で一際目を引くのでしょうね。建物の断片を見ることができたのはこの辺りのみで、早く建物内部を見たい気持ちが高まります!
そしてここが生い茂る草木によって隠れたかのようなエントランス、中に入ると今までにないような自然光溢れる内と外とが一体となった空間に驚きました。
《美術館パンフレットより》
中は撮影禁止のため、パンフレットにて中の写真を。既存の敷地を生かしてなだらかに傾斜している床、そして自然光溢れる展示室はワンフロアの広々とした空間。その所々にポッカリと空いたUVガラスに囲まれた吹き抜け空間があり、空から降り注ぐ光が溢れて内と外との境界が溶けてなくなってしまうような感覚に襲われます。この建物を設計した西沢立衛氏は私のお気に入りの美術館の豊島美術館も設計した方ですが、自然と一体となることで展示している作品がより身近に感じることができるように思いました。
《今展覧会フライヤー・オモテ面》
施設
《今展覧会フライヤー・ウラ面》
ここでは千住博氏の初期作品から最新作まで展示されており、いただいたパンフレットに書かれた細かな説明を読みながら、描き方の変化やそこに込めた思いを感じながらゆっくりと時を過ごしました。
日帰りでも訪れることのできる軽井沢ですが、時間ができたらひたすらゆっくりとした時を過ごすために再訪したいなぁ。
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