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【北欧だより・ART】Louisiana Museum /THE COLD GAZE 展
2023年2月17日
この日は22時まで開館のナイトミュージアムの日だったので、買い付けが終わってから車を走らせてルイジアナ美術館へやってきました。
以前だったら「帰ってから部屋で書類作成が待ってるから…」「明日も朝早くからアポイントが詰まっているから…」と理由をつけて宿に帰っていましたが、3年ぶりということでついつい予定を詰め込んでしまいます。
現在開催中の企画展は「Tje Cold Gaze」という1920年代のドイツ・ワイマール共和国に焦点を当てたもの。エントランス部分では当時の日常風景のモノクローム映像が映し出されていました。導入部分でこんな時代だったと体感できるとは、後に続く展示内容もすんなり入ってくる素敵なキュレーションですね。
スタートは肖像画より。第一次世界大戦に敗れたことで、内面を映し出す肖像画から感情を排した表層的なものへと変化します。そうこの展覧会は2つの大きな戦争の間の時期にあたることに気づきました。
静物画の章では冬休み中の子どもたちの特別講座を開催中。本物のアートを前にみんな話し合ってその場でスケッチ、アートがより身近なものに感じそうです。
展示室内は濃淡の違うグリーンの壁面に灯りを絞った薄暗い空間、白く明るい空間での展示の多い日本とはアートの見せ方も異なるのが面白い。
展示は絵画だけでなくピクトグラムなどのグラフィックデザインから、
工業製品やバウハウスまで多様なものに焦点を充てていました。
階段部分を利用したマルセル・ブロイヤーの展示も素敵。
この時代のドイツといえばバウハウスに関することしか知識がなかったのですが、こうして同時代のさまざまなものを紹介してくれることでより理解が深まったように思いました。何よりこんなに内容が広いのに、薄まることなく深く凝縮したもので楽しく学ぶことができたことに感謝。
第二展示では同時代のフォトグラファーAugust Sanderの特集。
グループ肖像画はとても見応えのあるもので、数日後にあったディーラーとも「あの展示よかったよね!」と話題にのぼったほど。
休憩スペースでしばし海を眺めて頭をスッキリさせた後も、さらにルイジアナ美術館散策が続きます。
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