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【北欧だより・ART】Ordrupgaard Museum/Vilhelm Hammershoi
2023年2月21日
この日は予定が繰り上がって、3時過ぎに仕事が終了。せっかくできた時間を大切にしなければと、今回は行くのは難しいと思っていたコペンハーゲン郊外にあるオードロップゴー美術館に向かいました。
ここは1918年に建てられた保険会社社長のハンセン氏の元邸宅で、アートコレクターだった彼のコレクションも合わせて国に寄贈されて美術館となったのです。ルイジアナ美術館や(今はなき)品川にあった原美術館もそうですが、元私邸だった美術館はよりアートを身近に感じることができるように思います。まずは蔦に覆われた旧館へと向かいます。
久しぶりの来館で驚いたのは、コレクション作品の展示場所が大幅に変更されていたこと。以前はフランス近代美術のかかっていた大広間がハマスホイルームになっているではないですか!
壁を覆うようにリズミカルにかかっている絵画はデンマークの近代美術美術を代表する2名 Vilhelm HammershoiとL.A.Ringのもの。
ハマスホイのグレイッシュな室内画とリングの光溢れる農村風景はどちらが描いたかが一目瞭然なほど対照的なのに、不思議と調和しています。
フィン・ユールのソファに座っていつまでも眺めていたい。。
そのほかハンセン氏の住居部分も家具や調度品もそのまままるごと保存、こんな食卓で毎日ご飯をいただくなんて…。
書棚も低めのここは子供部屋かしら?
以前はこの部屋にハマスホイが展示されていたのですが、今の大広間の方がゆったり観ることができますね。
一方の隣接する新館は2005年にザハ・ハディド設計のコンクリート造り。この新旧両方を並列できるのがデンマーク的だなぁと感じます。
新刊では主に企画展が行われていて、この時はデンマークの現代画家 Jesper Christiansen。
知らないアーティストでしたが初期のものから年代順に展示されていて、作風の変遷をたどりながら楽しく鑑賞していきました。
絵を前に話し合っている人が多いのはこちらの美術館の特徴でしょうか。なんだかとても楽しそうに、興味深く対峙しています。
黒が主体の建物は、とてもデンマークらしい。
そして奥にあるフィン・ユールの1人掛ソファに座って、閉館までカフェにてのんびりと過ごします。ここでユールが使われているのは、美術館の敷地に彼の自邸Finn Juhl Husが保存されているから。
Finn Juhl Husには美術館に向かう前に見学に行ったのですが、以前も書いたので今回は割愛しますね。
カフェではキャロットケーキを2人でシェア。なんて可愛らしい盛り付け、さすがの色彩感覚です。
私たちの買い付けの期間でもはっきりとわかるほど日の入りの時間も伸びてきました。
帰り際に駐車場から撮った夕陽、見上げるとデンマークのアーティストOlufer Eliassonの作品が!
3年前に日本でも展覧会がありましたが、自然を主題にする彼の作品ゆえに自然の中で見るとのびのびしているように感じます。
たくさん吸収できて、時間を割いて来てよかった〜と心から思うのでした。帰ったら輸入に関する書類作成です。。