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【ART】ポーラ美術館 / 部屋のみる夢
2023年5月10日
お腹も満たされたところで企画展へと向かいます。
1階の入り口からエスカレーターでおりてB1右側に先ほどのレストラン、さらに1階さがってB2の桜色の看板の所へ。
今回の企画展「部屋の見る夢」を知るやいなや、なんて面白そうなテーマ!と早めに行きたいと思っていたのです。こうした1人のアーティストやグループなどではなくひとつのテーマを設けての企画展は、キュレーターの方の腕の見せ所だなぁと感じます。
《アンリ・マティス/窓辺の婦人》
まずお出迎えしてくれたのはマティス。今回のテーマに沿って壁に窓があるのが面白く、次の部屋では何を見せてくれるのかワクワクが増します。
貸し出された作品も多いのですが、ポーラ美術館のコレクションからの作品も多数展示されているので、また出会うことができた!なんて再開を嬉しく思う作品もありました。
ステイホーム後の今だからこそ、 ”部屋の中” に絞った作品にまた違った視点で見ることができるように感じます。
身近な題材を描いたボナールからは、食卓でネコを抱えている少女を描いた可愛らしい作品(の一部)。
”窓のある室内空間”といえば欠かせないハマスホイ。
《ヴィルヘルム・ハマスホイ/ピアノを弾く妻イーダのいる室内》
窓のある室内に飾られた作品は2点で、こちらは国立西洋美術館の常設展で何度となく見ていたもの!これまで飾られていた他の作家のような親密な空気に満ちた作品群とは異なり、彼らしいどこか不穏さを感じるもの。これは同じテーマの作品を一度に見たからこそ、その違いがより鮮明に浮き出てきたのでしょうね。
《高田安規子・政子/Inside-out Outside-in》
そんな作品との再会があったかと思えば、新しいアーティストとの出会いも。
部屋自体のインスタレーションとは!
《ヴォルフガング・ティルマンス/あふれる光、14番街など》
さらに下の階へと会場を移動し、足を踏み入れるとティルマンスの作品群。
自身のアトリエを写したこちらはポートレート同様に親密な空気が溢れていて、それはシャッターを押した彼の視線がなすものなのか。。この場所から離れがたくなるほどで、この企画展で一番長い時間を過ごしました。
お次は一転して、
《草間彌生/ベッド、水玉強迫》
草間さん!部屋というテーマでこんなにも多種多様な作品が一堂に会するとは思っていなくて、帰る頃にはぐったりしていたほど。親密なあたたかみを感じたり強い緊迫感を感じたり、身近なテーマだからこそ、部屋でいつも以上の時間を過ごした今だからこそ、見る人それぞれの心に多くを残してくれるのでしょうね