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【ART】茨城県陶芸美術館/フィンランド グラスアート展

2023年6月11日

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家具の配達のため北関東を訪れたため…遠方だからと行くのを諦めていた「フィンランド・グラスアート」展へ最終日に滑り込みセーフでやってきました。

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場所は笠間芸術の森公園の一角にあり天候が良ければ散歩したかったのですが、しとしと雨だったので断念。。

2023061102.JPG《奈良美智/中田英寿/植葉香澄  UFO鍋》

エントランスで奈良さんの作品がお出迎え!と思ったら、REVALUE NIPPON PROJECTの作品。そう、こちらも笠間焼か!

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【今展覧会フライヤー/オモテ面】

フライヤーの主役にはカイ・フランクのヤマシギ!ちょうど前回買付けで偶然出会ったばかりだったので嬉しくなってしまいました。

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【今展覧会/ウラ面】

会場は3つの章からなっていますが、基本的には作家ごとに作品を展示する構成でした(会場内は撮影可能)。

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「フィンランド・グラスアートの台頭」がテーマの第1章は、アルヴァ・アアルトのベース《サヴォイ》からスタート。イッタラに製造が移る前のカルフラガラス製作所のマークが底にあり、ガラスの揺らめきなどさすが初期の作品だと見入ってしまいました。

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ここで一番心躍ったのは、初期に用いられていた木型と一緒の展示。木製ゆえに数を重ねてゆくと表面の風合いが変わっていくから、金属製にはない味わいが生まれていたのですね。

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第2章「黄金期の巨匠たち」のカイ・フランクのコーナーでは多種多様なユニークピースが。

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ポスターの表紙を飾った《ヤマギシ》と《ヨーロッパブナ》。

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それぞれの技法についても丁寧に解説されていたので、とても勉強になりました。

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そしてタピオ・ヴィルッカラのコーナーへと続きます。

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表現したいものはデザイナーによって様々で、それによって姿を変える変幻自在さがガラスという素材の面白さなのでしょうか。

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ここで一番驚いたのはこのベースで、妻であり陶芸家のルート・ブリュックと結婚をした際に友人に配られたものだそう。刻印こそヴィルッカラの名前だけなのですが、彼らしいフォルムを飾る可愛らしいデコレートはブリュックさんだと一目でわかるほど、2人の特徴がまとまっていますね。

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その後もティモ・サルパネバや、

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オイヴァ・トイッカと豪華なデザイナーたちが続き、フィンランドのガラスデザインの層の厚さを改めて実感しました。

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会場内はこんな感じ。一度人がはけた瞬間を撮影しましたが、最終日だったのでなかなかの混雑ぶりでした。

2023061116.JPG2階で同時開催されていたのは「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル」展。話に出てくる食材の解説や原画など楽しく見ていくと、フィンランドの文化を知ることができる素敵な展示でした。

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技法のことなどとても勉強になり、最終日にギリギリ行くことができてよかったと思っていたら…来月から東京都庭園美術館に巡回することが発覚!あの美しいアールデコの館で展示されることを想像すると、同じ作品でも再訪せずにはいられません。

【茨城県陶芸美術館】茨城県笠間市笠間2345

カテゴリー:ART&CULTURE

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