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【ART】東京都庭園美術館/フィンランド グラスアート展1
2023年7月 7日
お昼の後は久しぶりの東京都庭園美術館、目黒駅から白金の方へと歩いたところと以前のお店からは比較的近くにありました。元々は朝香宮邸として1933年に竣工した建物で、現在は重要文化財に指定され美術館として一般公開されています。
そこで6月末よりスタートしたのが「フィンランド・グラスアート」展、つい先日茨城県陶芸美術館で見たばかりのものの巡回展です。
《今展覧会フライヤー・オモテ面》
巡回展でも茨城のものとフライヤーのデザインが違う!
《今展覧会フライヤー・ウラ面》
3章からなる構成で展示作品もほとんど同じなのですが、この空間でどう見せてくれるかをとても楽しみにしていました。
会場入ってすぐには本来の正面玄関だったガラスレリーフ扉が見え、こちらもルネ・ラリックの作品と建物自体がアートという特別の空間ですね。
大広間を抜けて次の展示へと進みます。
食堂ならではのフルーツモチーフのシャンデリアはルネ・ラリック作。
《アルヴァ・アアルト/制作途中のアアルト・ヴェースと木型》
アアルトのベースと木型も、ケースに入っていないのでまじまじと近くで拝見。作品の解説は前回の展覧会でしっかり学んだので、今回はひたすた作品と空間の調和を考えて眺めていました。
特徴ある建物ゆえに展示される作品がどう見えるかはキュレーターさんの腕にかかっていと思いますが、毎回”素晴らしいなぁ…”という感想しか出てきません。
暖炉上のアンリ・ラパン作の壁面レリーフには《アアルト・フラワー》を合わせて。
そして豪華な「大客室」へ。ここではグンネル・ニューマンの作品との競演です。
天井にはルネ・ラリック作のシャンデリア、
その下にニューマンを代表するベース《カラー》。
気泡によって微細な網目模様が施された繊細な作品は、自然光に透かしてみると模様がより鮮明に分かりこの場所で見ることができたことに感謝です。
次の間に鎮座するのはアンリ・ラパンのデザインによる「香水塔」と、オイヴァ・トイッカの《バード》。
扉のハンドルがローズウッド×真鍮なのは家具屋として見逃せません。
荘厳な階段を上り口の展示室へ。
といっても廊下や階段など至る所が目を見張る美しさ。。
階段上部は2階の設えと同様の雰囲気へと変わります。
「二階広間」では、カイ・フランクの展示へ。
客室や広間の続く1階と違い、2階は一転してプライベート空間となります。といってもここもため息の出る美しさ。。
しゃがみこんで目線を作品に合わせると、奥のポスターと合わさって《ヨーロッパ・ブナ》が水中を泳いでいるよう。本当に”ここでしか実現できない展示”ばかりです。
物憂げな《ヤマシギ》も。
次の部屋「若宮寝室」では、カイ・フランクの中でもカラフルな作品が集まっていました。
部屋の装飾が控えめでニュートラルなトーンなので、作品の鮮やかさが際立ちます。
《プリズム》は角度によって色が変化するフラッシュ技法が用いられているので、背面の窓からの逆光を浴びてその変化もより鮮明に分かりました。
長くなってしまったので、一旦区切って次へと続きます。