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【ART】東京都現代美術館/デイヴィッド・ホックニー展
2023年9月 5日
まだまだ残暑厳しい中、江東区にある東京都現代美術館に行ってきました。
1階のエントランスにはいつもより人が多い!
その訳は現在開催中の企画展「デイヴィッド・ホックニー展」です。入り口横のフォトスペースはの大型作品をコピーしたもの、たとえ本物でなくとも記念撮影には問題なく、皆さん楽しく写メしていました〜。
【今展覧会フライヤー/オモテ面】
イギリスを代表する現代作家のデイヴィッド・ホックニーの、日本では27年ぶりの大回顧展(撮影は近年の作品を飾る最終フロアのみ可能でした)。
【今展覧会フライヤー/中面】
彼を代表するポートレートシリーズやなど順を追って鑑賞していく中で、対象となっているものへの眼差しのあたたかさを感じます。それは絵画でもドローイングでも、版画でも変わらず感じるもので、描くことの楽しさのようなものが伝わってくるのです。
《春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート》
さてさて撮影可能な1階展示室は2011年に制作された幅10mの大型作品からスタート。
木々には若葉が茂り花が咲き乱れるカラフルな連作からは、こちらが元気をもらえるようなポジティブさに溢れていました。
そして一番驚くのはこれがiPadで描かれていること。70才を超えた2010年に初めてiPadを手にして、1年でこの作品を描くほどに使いこなしているなんて!
筆をペンタブレットに持ち替えても、身近なものを捉える視線が同じゆえかしら。
《ノルマンディーの12か月》
次の部屋では現在居を構えているノルマンディー地方の1年220点の作品が、全長90mのひと続きなっているのです。
これは中国や日本の絵巻物を参照したそうで、クネクネと部屋を歩きながらノルマンディーの季節の移ろいが伝わってきます。
220点をひと続きに繋げて展示ができるのもデジタル作品だからこそで、そして現在86歳のホックニーが屋外で風景画を描くことができるのもiPadゆえなのかとも感じました。
先日展覧会を観たマティスは晩年は重い絵筆が握れなくなり絵画から切り絵作品へと変わっていったので、彼がiPadに出会ってまた新たな絵画作品を生み出している対比が面白く感じました。いやはやどちらも意欲が衰えることないのが、何よりすごいところです。
この世界がパンデミックに見舞われた2020年〜2021年の作品を通して、明るい未来のようなものを受け取ったように思いました。楽しかった〜。
企画展だけでクタクタになり、横尾さんを特集した常設展は断念。。