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【ART】ポーラ美術館/フィリップ・パレーノ:この場所、あの空展 &夏のワンプレートランチ
2024年6月13日
気分転換にと海沿いをドライブしながら、箱根のポーラ美術館へやってきました。
今開催中の展覧会は先日スタートしたばかりの「フィリップ・パレーノ:この場所、あの空」。
知っていることはフランスの現代美術を代表するアーティストということくらいで、あまり予備知識もなくこのポスターに惹かれてやってきました。
できる限り自然環境に影響を与えない様に建物は周りの木々よりも低く設計され、2階のエントランスからエスカレーターを降りて1階ロビー、そして地下1階の展示会場へと続きます。地下といってもトップライトから光が燦々と降り注ぐとても明るい空間です。
《今展覧会チラシ・オモテ面》
《今展覧会チラシ・ウラ面》
《私の部屋は金魚鉢》
入ってすぐの部屋では、漂うバルーンの魚たちがお出迎え。音や映像などで先端技術を取り入れる作品が多いパレーノですが、ここではバルーンというなんだかノスタルジー誘うオブジェを使ったインスタレーションです。
愛嬌のある表情だなぁと思ったら、彼がすべての目を描いているのだとか。森のような水槽の中のような…部屋の中を自由に歩いているだけで、ここではないどこかへ一瞬にして連れて行かれたような不思議な心持ちになりました。
《マリリン》
彼の代表作となる映像を使ったインスタレーションで、これはモンローが映画ロケのために住んでいた高級ホテルのスイートルームを舞台にしたもの。
マリリン・モンローの姿はないものの、カリカリと音を立てて動き出す万年筆からは彼女の筆跡、囁くような声、そのすべてから彼女の存在を感じていると、ふいにスクリーン横のグランドピアノから音楽が奏でられます。映像が終わると窓の覆いが上がり、別の作品からの光が差し込んできました。
《ふきだし(ブロンズ)》
《どの時も 2024》
どの展示室の他の展覧会の時と比べて仕切りのない大きな空間で、いくつかの作品が関連性を持って展示されていました。それはひとつの作品のインスタレーションを鑑賞するのではなく、この美術館という空間全体を味わうというか私たち鑑賞者を含めて完成するとでもいうような新しい体験。
上のインスタレーションが終わると、突如横のオブジェが発光して存在をあらわにしました。おぉ!
予備知識なしに訪れたから余計に言葉にはし難いのですが、”アートを見にきた” というより ”ひとつの体験を味わいにきた” という初めての経験でとても楽しくそして不思議な心持ちで会場を後にしました。
その後は美術館内にあるレストラン・アレイにてランチをいただきました。
いつも楽しみにしている企画展の作品をイメージしたコースメニューはお休みとのことで、今回は「初夏のワンプレートランチ」をオーダーしました。まずは3色の層が美しいノンアルコールスパークリングでスタート(これもワンプレートの含まれます)。
そしてやってきたワンプレートは、ぎゅと詰まってこれは盛りだくさん!
「かぼちゃのクリーミー冷製スープ」
「フロマージュブランとサーモンのタルティーヌ ハーブのアクセント」スモークサーモンの下に塗られたディルの香りが効いたフロマージュブランは、クリームチーズよりもさっぱり夏仕様。
「海老とホタテのブロシェット プロヴァンスの香り」ブロシェットということで(フランス語で串料理)夏野菜と海老&ホタテが串に刺さって綺麗に並んでいます。こちらはフレッシュトマトとバジルの効いたソースを添えて。
「豚肉と鶏腿肉のパイ包み焼きポルト種のソース」ワンプレートに組み込まれているのが勿体なく感じるほど、一皿料理でいただきたいパイ包み焼き!別添えのソースも素晴らしく、食べ終わるのが惜しいほどの一皿、ごちそうさまでした。
季節ごとに細かく変わるメニューということで、次に訪れたときはコースにするか迷うところです。。
カテゴリー:ART&CULTURE , カテゴリー:FOOD&SWEETS
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