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【ART】パナソニック汐留美術館/ポール・ケアホルム展

2024年7月18日

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今年の夏は嬉しいことに気になる展覧会が多く、休日の美術館巡りが続きます。この日はパナソニック汐留美術館で開催の「ポール・ケアホルム展」へ行ってきました。

《IMインターネットミュージアムより》

木工家具マイスターの資格を取得後にコペンハーゲン美術工芸学校に入学、その後ウェグナーの事務所に勤務します。この時代のデンマーク家具の中でも彼の作品が異彩を放つ理由のひとつは、その素材使い。デンマークのヴィンテージ家具といえば木材を使った温もりのあるものが主ですが、彼の作品はスチールなどの金属や石といった硬質なもの、そしてレザーやロープと様々な素材を組みあわせたミニマルなデザインが特徴でした。

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にもかかわらず異端児ではなくデンマーク王立芸術アカデミーで教鞭を取るほどに本流のデンマーク家具とされたのは、その本質がしっかりと流れを汲んでいるからだったのだと感じます(会場内はこの最後の一部屋を除いて撮影禁止でした)。

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今回展示された家具は(2年前のフィン・ユール展と同じく)織田先生のコレクションを中心としたもの。初めて見るもの、同デザインの素材違いを並べたもの、派生したデザインを並べたものと、なかなかない貴重な機会にじっくり楽しく鑑賞できました。

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おまけ。展覧会で撮影できず写真が少ないので…デンマークでの買い付けで出会ったケアホルムの写真を載せますね。これはクラシカルな宿に止まった時のこと、廊下にはケアホルムの壁付ハンギングソファPK26が!年季の入り具合からして、ヴィンテージの風格を感じます。

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階段の吹き抜けには照明 PHアーティチョークが吊り下がり、その先の廊下にもケアホルムのテーブル&チェアが。

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部屋の中にはセンターテーブルPK61、合わせた照明やチェアも名作ばかり。こうした当時から使い続けている名作家具に出会えるのも、クラシカルなホテルの良さのひとつですね。

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おまけのおまけ。部屋の入り口にかかっているのはヴィンブラッドのポスター、部屋ごとに変わるこれらの調度品を、大切に使い続けてもらいたいです。

カテゴリー:ART&CULTURE

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