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【ART】メゾンエルメス / 内藤礼 & ギャラリー小柳 / 束芋 展
2024年10月18日
東京駅からは地下鉄に乗ってお隣の銀座へ、レンゾ・ピアノ設計の銀座メゾンエルメスの8階にあるアートギャラリーが次の目的地です。11階建ての建物全体がキラキラと輝いているのは一面のガラス張り…ではなく45cm角のガラスブロックに覆われているからで、その数13,000個と圧倒されるほど!
敷居の高い煌びやかな店内は通らずに建物の裏にぐるりと回り込み、外に設置されたエスカレーターから8階へと向かいます。途中建物を覆うガラスブロックの一部がショーウィンドウになっているので、素敵なディスプレイを眺めたり。
《今展覧会フライヤー・オモテ面》
これは先日訪れた東京国立博物館(トーハク)で開催されている「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」展と連続しているもので、会期を一部重ねながらトーハク〜メゾンエルメスひとつの大きな円環を描くというかたちで展開されています(会場内は写真撮影不可でした)。
彼女の作品はビーズや毛糸などを用いた繊細なインスタレーション。東京国立博物館は明治5年に開館した建物の持つ重みや所有する縄文時代の土製品を合わせることで、生命や時の流れを息づかいが感じられました。一方こちらは巨匠レンゾ・ピアノ設計の建物でイタリアの工房で特注されたガラスブロックはランタンのようにゆらめきのある光を室内空間にもたらしてくれて、そこに置かれた作品自体にフォーカスが当たっているようで真摯に対峙できました。同様の作品でも空間によってここまで変化があることを、同時期に開催してくれたからこそより分かりやすく感じられたのだと思います。
そして銀座5丁目から1丁目にあるギャラリー小柳へと歩いて向かいます。
同じくビルの上階ではあるものの自然光の降り注ぐメゾンエルメスから一転、こちらの展示室内は窓のない密やかな空間で映像を中心にしたインスタレーションを見ていきます。
「束芋 l そのあと」展。
手描きドローイングでの映像作品を手がける束芋氏の作品は、いつも心がゾワゾワとするようで強く惹かれるものばかり。
”〜手元にあった数々の作品を並べ、自身の制作したアニメーションの断面を投影し、ものとものが引き寄せられたときの偶発的な出会いによる関係性を作品としました。今回の展覧会では、新たな試みとして遊びや偶然性を残し、鑑賞者が様々な思いを感じ取れる空間を作り上げています。〜”
そんな解説文を読みながら新ためて空間を見渡し、ぼんやりと身体と作品を馴染ませていきます。通常は美術館で鑑賞するほどの作品をギャラリーゆえに無料なことに有り難く鑑賞したのでした。
【銀座メゾンエルメス フォーラム】東京都中央区銀座5-4-1 8F
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