恵比寿にあるギャラリー hide galleryへ初めて伺いました。

というのも偶然この絵をSNSで見てとても強く惹かれてこの目で見なくては！と感じたためで、こちらを描いた吉田紳平さんも初めて知るアーティストです。

実物を前にするとその存在感に圧倒されてしばし動けずに見入ってしまいます。作品によって自分の中の記憶が呼び起こされるというか、描かれているものが別の何かに繋がってくるような感覚を覚えました。

彼はファウンドフォト(匿名の誰かが撮影した名もなき写真)を元にしたポートレートシリーズを手掛けており、今回の展覧会「My husband」もハンブルグのフリーマーケットで出逢った古い家族写真をもとに、記憶の断片を再構成したもの。

この焦点の合わないタッチの絵だからこそ、鑑賞者それぞれのぼんやりとした記憶とリンクするのでしょうか。

写真集や図録ではなく実物から受けるインパクトの多いこと！

ワンフロアからなる展示室はホワイトキューブではなく片側の壁面に大きな窓があったりと素敵な作りで、作品を引き立てつつ設計の存在感も感じます。

片隅にはオーディオ機器を使った作品も。

一番小さなサイズのものが玄関に掛かっていたら素敵だろうなぁと2人で妄想したのでした。

【hide gallery（ハイドギャラリー）】東京都渋谷区東2-6-21