そして次の目的地、都心部から南下したコペンハーゲン近郊にあるARKEN近代美術館へ。

海に突き出た部分にあるため周囲に見えるのは青い空と海ばかり、そこにまるで帆船のような形の建物が佇んでいます。

駐車場と建物を繋ぐ橋の下に流れる海水？(淡水？)には薄氷が張り、空気が緩んできているとはいえまだまだ冬であることを実感。

日曜日ということで家族連れも多く、館内も賑わっていました。

現在開催中なのはデンマークを代表する若手現代アーティストFrederik Naeblerodの個展「All Walks of Life」。買い付けに来てすぐこちらの友人にデンマークでの休日を聞かれた際に、ARKENを含むいくつかの行きたい展覧会の話をしたところ「ARKENに行く予定なの？Frederikは僕の親友なんだよ！」とオープニングの様子を話してくれたので楽しみにしていたのです。

入ってすぐにこのインパクト！

無邪気さを感じるユーモラスな作品は絵画から彫刻など多岐に渡ります。

会場を歩いて思ったのは、誰もがが笑みを浮かべながら楽しそうに作品を見ていること。堅苦しさや難しさを一切感じることなく、無邪気な清々しい作品群に夢中になっているのです。

このブロンズ作品なども、まるで初めてミロの作品を見た時のことを思い出しました。

会場の真ん中にはソファや観葉植物、イーゼルなどの置かれた部屋仮設アトリエがあり、会期中にアーティストが立ち寄って描くことがあるのだそう。

その横には子供たち用のドローイングコーナーもあって、皆んな真剣に描いている真っ最中。まだ展覧会がスタートして半月ほどなのに、もう天井を埋め尽くさんとするエネルギッシュな作品群。

そして圧巻だったのが「ボタニカルガーデン」と題した大きなホールの壁４面を埋め尽くす作品！

老若男女誰もが楽しめる展覧会、日本で展示が行われるならどこの会場がマッチするかなぁと2人で話し合いながら会場を後にしました。