1940代Frits Henningsenのデザインによる、デンマーク製のヴィンテージセンターテーブル。天板には美しいブルーのタイルが敷き詰められております。グレーがかったスモーキーなものから深みのあるミッドナイトブルーまで、ブルーのグラデーションがまるで深い海の中のようで、落ち着いた雰囲気を作り出しています。タイル一枚一枚は内側に縁があるものや縦線が入ったものなど手作業の温もりを感じるもので、所々に入った貫入が深みや味わいを与えています。間の目地は白色に近いもののため、タイルの釉薬の色味をより鮮やかに浮かび上がらせているようです。タイルにサインがありますが、タイルの作家を調べきることはできませんでした。
フレームには高級木材であるマホガニーの無垢材が用いられた、非常に贅沢な素材使いです。天板と脚部の間に段を設けて軽やかさを出したり、脚部外側にモールディング溝を掘るなど、モダンさとクラシカルな意匠をうまく融合させています。これはヨーロッパ 各地で修行を積んみ自身の工房も営んでいたHenningsenらしい、同世代のKaare Klintの提唱した古典様式をモダンなものへと昇華させる”リ・デザイン”の思想を継いだ作品だと感じます。
幅のあるサイズ感で、3人掛けソファの前に置いてゆったりとお使いいただけます。ソファに座って簡単な飲食ができる高さもポイントの一つと思います。タイルが敷き詰められている天板のために、輪ジミを気にせずお使いいただけます。
木部は丁寧にサンディング(研磨)をした後に再塗装を行い、全体的に綺麗な状態です。ヴィンテージの風合いを生かした自然な艶は、マホガニー材の上品な木目をさらに際立たせております。タイルに見られるものは焼成時の貫入で、ヒビではございません。詳しくは画像にてご確認ください。