1955年代デンマークGorm Mobler 製のヴィンテージコーヒーテーブル。
コロンと丸みを帯びた天板は当時流行したキドニーシェイプ(腎臓型)と呼ばれる流線型をしており、その下からスラリと華奢な3本脚が伸びます。天板下の幕板も天板に呼応するように同様なくびれを持ち、シンプルながらに細やかにデザインされていることが伺えます。その幕板部分にはアシュトレイが隠され、半円にスライドさせるユニークな作りです。
素材はこの時代ならではの目の詰まったチーク材が用いられ、北欧ヴィンテージらしい雰囲気を作り出しています。
当時の広告に書かれたた商品名”Rygebord"とは”煙のテーブル”の意味で、葉巻とコーヒーカップを乗せてソファ横に置かれた写真が掲載されていました。同メーカーには”ヒュッゲなテーブル”もあり、それぞれ寛ぎのひとときを想定してテーブルをデザインしていたことに心が温まります。
ソファやロッキングチェアなどの横に置き、新聞を読みながら珈琲を飲むひとときが思い浮かびます。日々の暮らしの中で便利にお使いいただけることと思います。
丁寧に研磨(サンディング)をして小キズや輪ジミを取り除き、その後に再塗装を行いました。トレイ部分に経年感、脚部に小キズが見られますが、まず気にならない程度かと思います(水色の丸箇所は天然木ゆえのもので、キズではございません)。そのほか細部の状態などは、画像をご参照ください。