hanauta
【秋旅④】地中美術館とモネ
2014年9月26日
朝一番にフェリー乗り場へとレンタサイクルを走らせて、いざ直島へ!
高松港から出発して50分ほどで直島に到着、草間さんの赤いカボチャが見えてくるとやって来た〜という実感がわきます。初めて訪れたのは一回目のスタンダード展の時なので、かれこれ13年前!それから折に触れては滞在し、今回で7・8回目?今回は急だったために予約が取れなかったのですが、ベネッセハウスは宿泊できる唯一の美術館なので、作品とゆっくり対峙するならばベネッセに宿泊するのがおすすめです。
まずは時間指定で予約しておいた地中美術館へ(門より先は撮影禁止です)。こちらはほとんどが地中に隠れた安藤忠雄氏設計のコンクリートの空間に、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの3名の作品が展示されています。美術館までのアプローチはモネの庭を模して作られた、睡蓮の池と小花が咲き乱れた可愛らしいお庭になっています。
モネと言えばパリ・オランジュリー美術館にある最晩年の連作すぐに思い浮かびます(写真がそれです)。オバールの部屋に沿って4枚の大作が飾られ、天窓からの自然光の中で時を忘れて眺めたのを思い出します。。地中美術館はというとホワイトキューブの部屋の中に5枚、同じく一日の時間に沿って移りゆく光を描写した睡蓮の連作が展示されています。壁や天井の角はアールになっていて、自然光がやわらかく部屋にまわっている感じ。一番の違いは床で、2センチほどのモザイク状にした大理石でできています。
2つともにモネの構想を汲んで作られており、真っ白な空間で自然光の中で見る作品はぐっと距離が縮んでまるで絵の中に入り込んでいくよう。どちらの美術館にも何度か訪れていますが、個人的にギュッと心を掴まれる感じになるのはオランジュリーかしら。
ウォルター・デ・マリアの作品は、地中に現れた祭壇のように、神聖で荘厳な雰囲気が漂っていました(写真は撮影可能だった別の屋外作品で「Seen/Unseen Known/Unknown」)。
そして大好きなジェームズ・タレルの作品。光を使ったインスタレーションを制作する彼の作品「Open Field」。階段の上に青色のスクリーンへと足を進めると...それは目の錯覚でスーっと吸い込まれるように中へ入ることができるようになっています。霧の中のようにぼんやりとした青色の空間はまったく距離感が掴めず、影がないために上下左右さえも心もとなくなってきます。視覚によって自分が他者との距離であったりさまざまなものを判断しているのだなぁと思いを巡らせる、不思議な体験でした。金・土曜日の日没からに開催されるOpen Sky Night Programもこれまたびっくりなので、時間が合うようなら是非予約を!
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