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【秋旅⑥】豊島美術館

2014年9月28日

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そして最終日も、小型船に乗りこみ瀬戸内海に浮かぶ豊島へ。

フェリーに比べて大きな揺れにドキドキしつつも、50分ほどで豊島に到着。

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レンタサイクルにて島をぐるりと3分の1ほど廻っていきます。青い青い海、空、生い茂る木々の緑、アスファルトのライトグレーとのコントラストが美しい〜。

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そして豊島美術館に到着。ここは現代アーティストの中で私が一番惹かれる内藤礼さんの作品「母型」のために作られた美術館、設計は西沢立衛氏。唐櫃の丘をくるりと周遊するアプローチに沿って歩き、先端に見える海や深い緑色の茂みに心を洗われながら建物へと向かいます。

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そして見えてくる美術館は、白く大きな水滴が大地に浮かんでいるようです(内部撮影は禁止です)。口を開けた洞穴のような入口から中へと入ると、柱の1本もないコンクリート・シェル構造の2,000m²もの空間。天井にはぽっかりと2ヶ所穴があいていて、作品の一部であるリボンが風を受けてなびいています。ガラスの球体から地下水が少しずつ湧きあがり撥水加工を施した床の上へ。水滴はぷくりと丸い形となりごくごく僅かに傾斜のついた床の上を、まるで生き物のように形を変えて流れていきます。それらは時には分裂しながらも、いつしか小さな泉へと姿を変えていきました。ある場所には小さな穴が空けられていて、チョロチョロと音を立てながら地下へと帰っていったり。

Eテレ「ゆるむ・ひらく・アートの旅〜瀬戸内編〜」。ダンサーの森山開次さんがナビゲーター。

ひやりとしたコンクリートの床に寝そべっていると、水音に重なって風のそよぎと虫の声、目に映るのは空に浮かぶ雲の流れ、差し込む光りが地面を照らし、自分もそんな一連の何かの一部になったかのような錯覚に。人の作り出した空間の中で、自然を介した生命の営みを頭で考えることなく心の深いところで感じることのできた、そんな素晴らしいひと時を過ごしました。

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別のシェルにはカフェも。建築とアート、それを観る側の3つが一体となれる、この場所でしか味わえない体験です。

【豊島美術館】香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607

カテゴリー:ART&CULTURE , カテゴリー:たび

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