そしてドライブの締めくくりに向かったのは、お決まりとなっている「とらや工房」。

青竹が風にそよいで、ひと時でも暑さを忘れさせてくれます。

門からの長いアプローチを抜けて、やっと平屋建てのカフェが見えてきました。

庭の緑を受けて、建物が自然に溶け込んでいるよう。。

早速、喫茶席と工房の間にある販売所で注文を済ませます。

この時期はガラス扉を全面開放していて、風と緑に包まれてひときわ気持ちのよい空間になっていました。

私たちは喫茶室から外へと続くテラス席へ。こんな建物に住んだのなら…という妄想を2人で膨らませます。。

そしてやってきました”氷あんみつ（抹茶）”。純粋なかき氷もあるのですが、”とらや”を楽しむにはこれでしょう！

極上の小倉餡とむっちりとした白玉だんご、そしてプリッとし歯ごたえと磯の香りのする寒天、パラパラと添えらられたのは赤エンドウではなく塩ゆで小豆。かき氷は近くを流れる名水百選に入る湧水からなる柿田川の天然水を氷にして、御殿場産の抹茶を使った抹茶蜜をかけたもの。味の確かさは折り紙付きですが、こうして土地のものを大切にする心が嬉しいですよね。

テラス席の先には、今年3月に増設された母屋と同じく内藤廣氏設計の喫茶席が。休日は混雑するでしょうし（平日しか来たことがないので想像ですが）、これで混雑も緩和されそうです。

夕暮れの迫った帰り間際には、先ほどまで鳴いてきたクマゼミからいつの間にかヒグラシに変わっていました。カナカナカナ…と辺り一面に響き渡る声が、夏の涼味をくれました。

そして高速道路に乗る間際、やっと顔を出してくれた富士山とご対面。朝からずっと雲に覆われていたので、ご褒美をもらったように嬉しい気持ちで帰路につきました。

「とらや工房】静岡県御殿場市東山1022-1