hanauta
【ART】STARS 展 @ 森美術館
2020年9月18日
ゆったり朝食の後は、同じ六本木ヒルズ内にある森美術館のSTARS展へ。
副題にある「現代美術のスターたち 〜 日本から世界へ」から考えると、今年予定されていたオリンピックに合わせた海外からの観光客を見込んでの企画だったのでしょうね。それぞれが日本のみならず海外でも企画展を開いている巨匠たちが一堂に会するなんて、こんな豪華な機会なんてもうないのではと思います。7月の開始から2ヶ月間は完全予約制でしたが、9月後半からは来館者も落ち着いたのか、予約なしでも当日入ることができるようになっています。
村上隆《Ko²ちゃん》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
6名のスタートを切るのは村上隆、Ko²ちゃんがお出迎えしてくれます。今回はそれぞれのアーティストの初期作品から最新作を展示するということでしたが、まさか村上さんの出世作であるKo²ちゃんに出会えるとは。
村上隆《チェリーブロッサム フジヤマ》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
今回の展示に合わせた新作。これぞスーパーフラット、キッチュなキャラクターの中に日本画的な構成を感じますね〜。
村上隆《阿像》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
奥に映るヒロポンとはその制作時期に17年の歳月が流れているのに、その根底にあるものは変わりないですね。
李禹《関係項(手前) / 対話(奥) 》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
砂利を敷き詰めたホワイトキューブの部屋には3作品が贅沢に展示。この日は来館者も少なかったので、たっぷりの時間を使ってぼんやりと作品と対峙することができました。
草間弥生《STARS展 展示風景》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
こちらも初期作品から2019年の作品まで。一部屋一部屋が濃密すぎて、すでに疲労感が。。
宮島達男《「Sea of Timeー東北」プロジェクト(2020東京) 》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
ひとつの光がその人の人生のスピード、直島の家プロジェクト 角屋での展示作品 ”Sea of Time '98" では赤・緑・黄と力強さを感じますが、こちらは青・緑と鎮まったものを感じる作品に。これはデジタルカウンターを設定した人々の思いの違いなのか、鑑賞者側の私の心によるものなのか。。
宮島達男《30万年の時》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
もうすぐ千葉市美術館での企画展も始まるので、そちらも楽しみです。
奈良美智《Voyage of the moon(Resting Moon)》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
グッと光を落とした部屋には、グッと光を見つめる子たちが。こちらは金沢21世紀美術館での2006年の企画展以来の展示とか。その後ろの《Miss Moonlight》はこの展覧会に合わせての2020年の作品。
裏側に回って…
もちろん小屋の中を覗くこともできます。
…
奈良美智《Lonely Moon / Voyage of the Moon》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
夜の闇に浮かぶあたたかな満月の脇にあるライトは、さながら星のきらめきのよう。無邪気さの、その中の不安定さや残酷さ。「かわいい」文化の中で、しっかりと日本の現代アートの系譜の中なのだと実感する、一部屋まるごとのインスタレーションです。
杉本博司《Polar Bear》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
トリを飾るのはやはり杉本さん。こちらも出世作ジオラマシリーズからのスタートで、先ほどまでの夕闇からさらに暗さを増した漆黒の中での展示です。
杉本博司《Revolution》この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています
シースケープを90度回転させ、こちらは月を写し込んだもの。静謐な張り詰めた空気の中、ゆったりと観賞することができて感謝。。
次の部屋の私たちも昨年訪れた江之浦測候所の風景に劇作風の言葉を差し込んだ《時間の庭のひとりごと》という映像作品で、今展覧会はおしまい。初期・代表作・最新作が端的にひとつの部屋に展示されていると、その作家さんの向かっている方向というか、考えのその先が見えるようで、これは海外の方にも見て欲しかったなぁと感じるほど(とはいえ私個人の勝手な思いとしては、人の少ない中で作品と対峙することができてありがたかったのですがね)。
頭の中がパンパンで、どこにも寄らずに早めに家に帰ったのでした。
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