あと一日で仕事納めという年の瀬、仕事で八ヶ岳へ行ってきました。

高速道路は以外にも普段以上に空いていて、無事に仕事も完了。帰路に着く前にお昼ご飯をいただくことにしました。

車を駐車場に停めて脇道を下りると、懐かしさを感じる一軒家「やまゆり」へ到着。

その昔…横浜に「山角(さんかく)」というパンの名店があり、惜しまれつつ山梨へと移転したのですが、そこからほど近くの長野へと移ったと聞き、ここなら仕事で行く機会もあると楽しみにしていたのです。

ガラガラと引き戸を開けると、広い土間にはカウンターと長テーブル。まるで学校のような大きな黒板にうどんのメニューが書かれています。うどん！？そう、こちらはパンだけではなく「うどんとパンと甘味の店」なのです。

オーダー後は一旦席について、出来上がったらカウンターに取りに行くセルフ形式。

頼んだのは「温かけうどん、ごぼうかき揚げ＆味玉トッピング」。かなり細めのごぼうのかき揚げが、これでもか！とたっぷり乗っています。透き通ったいりこ強めのツユにごぼうの風味が溶け込んで、味わいがさらに増します。

中に味玉も隠されています。麺は細打ちでふわふわとコシの弱いもの。ツユを吸って一体となる感じはとても繊細で、コシの強い讃岐うどんとはまた異なる魅力がありますね。

サリュオーナーは「いぶしみそうどん、朴葉蒸し鶏、春菊、揚げもち入り」。私のシンプルに出汁と麺を味わうものとは一転し、まったく異なるゴージャスな味わい。つゆに使われた味噌は甲州味噌をスモークしたものだそうで、奥深いつゆに柔らかな鶏肉がまぁ合うことと言ったら。

大晦日の近づいたおっとりとした雰囲気にすっかり長居してしまったので、食後には甘味を「大納言のお汁粉、抹茶付き」を追加。

サリュオーナーは苺のケーキと珈琲を。

窓際では途中キャットドアから入ってきた猫従業員さんが休んでいました〜。

帰る前にもうひとつの楽しみ、入口近くの棚に並んでいるパンを購入。置いてあるだけで絵になります。。

しっとりめの生地をくるくる巻いた「シナモンロール」に、フワッと食感の「クリームチーズとチョコ カカオニブのベーグル」

「フィグ・くるみ・チョコのカンパーニュ」はしっかり小麦が主役で、そこに代わる代わる3つの味わいが加わってきます。

「春菊のフォカッチャ」はこれぞ和ハーブの味わいを最大限に引き出していて、抜群の美味しさでした。ハード系も甘いものもどれもが滋味深く、体の喜ぶパンたちでした。

この日は仕事終わりということでお昼時の2巡目くらいの訪問となりましたが、次回はもう少し早めに伺ってパンもたっぷり購入したいです。

【やまゆり】長野県諏訪郡富士見町境8068