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【ART】国立西洋美術館/写本 いとも優雅なる中世の小宇宙

2024年6月26日

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ランチの後は上野にある国立西洋美術館に向かいました。

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お目当ては現在開催中の「写本 いとも優雅なる中世の小宇宙」展です。

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《今展覧会フライヤー・オモテ面》

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《今展覧会フライヤー・ウラ面》

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印刷技術のなかった中世ヨーロッパにおいて人の手によって筆写されていた写本は、主に人々の信仰を支えるものとして発展していきました。今回はそんな写本の世界を聖書や詩編集、聖歌集を紹介している展覧会です。

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というのもヨーロッパでの買い付けの中で時折そういった写本に出会うことがあり、紙ではなく動物の皮を薄く加工した獣皮紙を手に取ってはこれは羊皮紙?何が書いてあるの?と分からないことだらけで、帰ってから調べていくうちにもっと知りたくなっていったのです。

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展示は主に零葉(本から切り離された1枚)が額装されているのですが、まぁ聖書の文字の細かいことといったら!

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下から見上げると金箔で装飾した部分が分かります。装飾の様子を映像で紹介していたので、これがどれだけ大変なものか考えながら見ることができました。

2024062606.JPGこちらは美しい聖歌集。

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5線譜とはまるで異なりますね〜。

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キリスト教関連のものが大部分を占める中、こちらは何と貴族の身分証明書。

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丁寧な解説もしっかりと読んで、ほんの少しでも理解が深まったように思います!いつか何かで役に立つかしら。

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その後は企画展のチケットで入ることのできる常設展にも足を運びました。

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国立西洋美術館は言わずもがなのル・コルビュジェ設計。以前建築ツアーにも参加しましたが、何度訪れても見惚れる建築です。

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お目当てのの展示までは建築メインで眺めながら、先ほどのホールを囲むようにクルリと回廊式に配された展示室を歩いていきます。

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ここでもインバウンドの波を感じるほど、外国人が多い!

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そして目的の小企画展『西洋版画を視る』展に到着、私たちも普段お店で扱っている石版画"リトグラフ"に焦点を当てた展示です。

2024062614.JPGトップバッター《エドゥアール・マネ/プルチネッラ》からスタート、7色も使った多色刷りです。これは日刊紙の読者向けに大部数を刷る予定が風刺画とみなされてあえなく発表禁止…、それが150年後に美術館で展示されているのも面白いですね。

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リトグラフの誕生から表現の展開など、40点ほどの小ささとは思えないギュっと凝縮した内容の濃さでした。

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ミュシャやロートレックの多色刷りのポスターは圧感!

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頭をパンパンにして美術館を後にすると、目の前にはコルビュジェの弟子前川さん設計の東京文化会館。建築も面白いのが上野です。

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小規模とはいえ2つの展覧会を観ると疲労感を感じるほど。。美しい作品を観る展覧会とは異なり、今日は勉強の要素が強かったのも疲れた要因かと思いますが、とても充実した内容に大満足で帰路につきました。

【国立西洋美術館】東京都台東区上野公園7-7

カテゴリー:ART&CULTURE

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