早朝の御岳山への登山の前に、武蔵御嶽神社へお参りに立ち寄りました。

関東の霊場として親しまれてきた御岳山、西暦736年に創建された武蔵御嶽神社は山頂929mに境内があります。

青い空に映える拝殿は昨年塗り替えられたばかりで、なんとも艶やかな姿。ケーブルカーで訪れることができる道中が似ているからか、皆に親しまれている雰囲気も含めて、ふと大山阿夫利神社を思い出しました。早朝のお参りは清々しいの一言ですね。

登山の最中はあちらこちらで春の訪れを感じることができたのですが、こちら背の高い「みつばつつじ」も花盛り。

連なって垂れ下がる様子が可愛らしいこの花は「きぶし」かしら。

街では葉桜となっている「ソメイヨシノ」も満開。この春にもう一度見ることができて得した気分です。

神社への参道沿いのひなびた風情が、何だかホッとさせてくれます。

お昼には戻る予定だったのでトレッキング中は水分補給と行動食のみにして、下山後にランチをいただくことにしました。

ロッジ風の店内壁に貼られた、味のある文字に惹かれて「くるみそば」を迷わずオーダー。

蕎麦の香りも十分な細めの二八は喉越しも良く、クルミのつゆは胡麻よりもクリーミーで独特の風味が美味。添えられた擦りたてのワサビを付けると、つゆが引き締まって異なる味わいを楽しませてくれます。そういえば駅の売店でもワサビを販売していたので、近くで栽培しているのでしょうね。

サリュオーナーのとろろ定食も、こんにゃくや山菜と、この土地ならではの味わいが詰まっていました。

次はサイフォンで淹れてくれる珈琲をいただきたいな。

そしてケールブカーに乗車、眼下には青梅の街とその先に埼玉を望みます。帰り道には心地よい疲れとすっきりとした気分で、東京唯一の道の駅「八王子 滝山」へ。

のんびり登山を2人で始めて3年目。高みを目指すのではなく、ハイキングとトレッキングの中間のようなものが2人に合っているのだと再確認した春の山なのでした。