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【ART】世田谷美術館 / グランマ・モーゼス展

2022年2月23日

IMGP66881.JPG今年に入ってのんびり自粛な休日を過ごしていましたが(そのためコラムは日々のパンと仕事の合間のランチ話のみ…)、3ヶ月も会期があるから落ち着くまで待とうと思っていた展覧会が今週までだ!と気がつき、慌てて世田谷美術館へ行ってきました。

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「グランマ・モーゼス ( モーゼスおばあちゃん)」の愛称で知られるアメリカの国民的画家の生誕160年記念の展覧会、このポスターに惹かれてどうしても実際の絵でタッチを見てみたいと思ったのです。

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事前に日時指定券をネットで購入してから行ったのですが、当日券の販売もあったよう。

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【今展覧会チラシ・オモテ面】

農家に嫁いで家庭を切り盛りする日々を送っていたモーゼスは、趣味が刺繍絵ではあるものの絵画とは無縁の日々を送っていました。そんな彼女も70代に入ってリウマチが悪化したことで刺繍をすることが難しくなり、75歳になる頃に絵を描き始めたのだそう。転機となったのはあるアマチュアコレクターとの出会い。家の近くのドラッグストアに自家製ジャムなどと一緒に置いてもらっていた彼女の絵を偶然見かけ、1枚3ドルほどの絵をすべて買い取ったのです。その後ニューヨークに持ち帰った絵を知人に見せたことで、MOMAのグループ展や大手デパートでの絵画展へと話が進んでいきました(会場内は撮影不可でした)。

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【今展覧会チラシ・ウラ面】

題材は村の風景やそこでの人々の営みで、注意深くそして温かな眼差しで描いていることが伝わってくるもの。パノラマのような俯瞰した視点なのですが、絵の近くに寄って細かく見ていくと、そこで繰り広げられる四季折々の人々の様子が見てとれます。2月・雪の中でのメープルシロップ作りや夏・農作業の合間のピクニック、秋の収穫風景やハロウィーン行事、そして冬のクリスマスなど。やさしいタッチで細かに描かれた人々の営みは、古き良き伝統的な暮らしを伝えてくれるものでした。

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モーゼスはギャラリーの方の勧めで日常の事柄を文章としても残していたそうで、書籍化もされています。そんな言葉の数々を音声ガイドのナレーションを努めた俳優・吉岡さんがやさしい語り口調で紡いでくれたことで、絵の解説にさらなる深みを添えてくれました。

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美術館を出ると目の前に広がる砧公園では子供たちが楽しそうな声をあげていました。桜の蕾も膨らんできて、春はもうすぐですね。

【世田谷美術館】東京都世田谷区砧公園1-2

カテゴリー:ART&CULTURE

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