この日は用事があり鎌倉へ。

6年前に植え替えられた段葛の桜もスクスクと育って、今年も綺麗な花を見せてくれていました。

さてランチに向かったのは緑の茂る素敵な建物の一階。人々で賑わう小町通りから一本路地にそれただけで、こんなにひっそりとしているとは。

いつもながら当日ぎりぎりに電話で問い合わせたところ…運良くカウンター席が空いているとのことで、開店と同時に伺いました。

こちら「オステリア・コマチーナ」は小町通り沿いの2階にあったイタリア料理店で、2017年にこちらに移転したそうです。距離からするとそんなに離れていないのに、広々とした一軒家となりより魅力がパワーアップしたように感じました。私たちは以前の店舗に行ったきりだったので、随分と久しぶりの訪問です。

高さのあるカウンターのためキッチンが丸見えということはないのですが、臨場感はばつぐん。オーナーをはじめお店の方3人とも全員がキッチン〜ホールとフレキシブルに対応しているのは、他のお店ではあまり見かけないもの。皆さん次から次へとやってくる仕事をテキパキとこなされていて、料理がやってくるまでも楽しく待つことができました。

食事とともに提供されるパンも焼きあがっています！

前菜の盛り合わせは「アオリイカのカルパッチョ、鯖のポテトサラダ、パルマ産生ハム、マッシュルームのパテ」の4種。アオリイカは近くの佐島産だそうで、ねっとりと滑らかな舌触り、そこにディル、ピンクペッパー、レモン、オリーブオイルで味をつけてほろ苦ルッコラがよく合っています。お代わりしたい美味しさ。。

先ほどのパンも直前でカットされてテーブルへ。こちらではフォカッチャではなく、油分を含まないチャバタなのですね。

そして「レモンクリームのペンネ」。生クリームとバター、そしてフレッシュのレモンのみのシンプルな構成…それがもっちりとしたペンネに絡むと、すっきりしているのにコクを感じて美味しい。。

途中でペペロンチーノを少し振りかけて味変。

食後には「ピスタチオのセミフレッド」を2人でシェア。これはまた潔いほどにシンプルな！そう店名の前についている”オステリア”はワインや簡単な食事を出す料理店を指すイタリア語。こちらコマチーナも”オステリア”ゆえにシンプルな味の構成なのに、そのものの味を引き出した上でのシンプルさなので、より美味しさが際立つように思います。

カプチーノの珈琲豆は鎌倉の名店 cafe vivement dimancheのもの。ごちそうさまでした〜。

【Osteria Comacina（オステリア・コマチーナ）】神奈川県鎌倉市2-6-12 KUSUNOKI 443 1F