この日は早朝から車を走らせて、遠方への配達へ。

無事に終了した後は、途中でひと休憩しつつゆっくり帰路につきました。

車窓からの風景も絶景。徐ぷ空の風が強いのか、のびやかな雲が美しいですね〜。

そしてもうひとつ立ち寄った場所は、御殿場にある「とらや工房」。

お店までのアプローチが散策路になっているので、ちょっとした旅気分を味わえます。

風情ある東屋があったり。

林を抜けたところで、平屋建てのお店が見えてきました。

内藤建築の美しいファサードは、何度見てもハッとします。

お目当ては…かき氷です！

カウンターでオーダーしてから、席でぼんやり待ちます。

まずは「葛まんじゅう」吉野本葛を使用した生地に、こし餡を包んだもの。

この餡子の透け具合ときたら！なめらかな食感の生地はつるりと爽やかで、中にひそんだ上品なこし餡はしっかりとした甘さで全体をまとめます。これはこれは！

そして８月の限定商品「無花果の水ようかん」富士市の望月園芸の無花果を使用し、とらや特製のこし餡を合わせた水ようかん。

無花果は大きく糖度の高いもののみを使用しているそうで、浮いているのはフレッシュをカットしたもの。そして水ようかん部分にも無花果が入っているので、プチプチとした食感が楽しめました。同じこし餡を使用した和菓子でも無花果の独特の芳香が餡子に合わさり、また新鮮な味わいなのです。あぁ美味しい。。

そして最後はお待ちかねの「かき氷（抹茶蜜）」天然水でできた氷を削り、御殿場産の抹茶を使用した抹茶蜜を上からかけて。

添えられているのは小倉餡で、今回いただいた3種の餡の中では一番甘さが控えめでした。とはいえほろ苦い抹茶蜜との相性は言わずもがなで、本当に素晴らしい味のバランスだなぁと益々ファンになるのでした。

今回は2人であれこれシェアしたので、餡子の味比べをすることができて良かったです。

どの時期に伺ってもそれぞれの季節を楽しむことのできるこちら、今はヒグラシなど数種類の蝉が盛大に鳴いていました。

蝉たちの合唱は周囲の音をかき消すほどで、まさに蝉時雨。35度を超える暑い日だったのに、この散策路はなぜか涼やかでした。

サラサラ、ザーという笹鳴りのほかに、カーンという竹同士がぶつかり合う音も響き、ちょっとした旅気分を味わって帰路に着いたのでした｡

【とらや工房】静岡県御殿場市東山1022-1